5つの定理

梅田望夫の「ウェブ時代5つの定理」を読む。


ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!

ウェブ時代 5つの定理―この言葉が未来を切り開く!


自分がこれまでも大切にしてきたような言葉がたくさんあった。
言語化形式知化してくれた梅田氏に感謝。



以下、特に共感した部分を引用。

より革命的な変化に、私は魅了され続けてきた。
自分でもなぜだかわからない。
なぜなら、それを選べば、もっと困難になってしまうからだ。
より多くのストレスを心にかかえこむことになる。
スティーブ・ジョブズ

⇒学生時代、ある先生が「道に迷ったら金にならないと思える道のほうを選べ」と言っていたことを思い出す。「苦労は買ってでもせよ」。それは自分、そして組織、社会に変化を与えるであろう苦労にすべき。

優れたアントレプレナーに共通する特徴は、人生のある時期に、たいへんな集中力と気迫で、新しい知識を確実に習得している、ということです。貪欲なまでに強烈な意思を持って、自ら道を切り開いていく。好奇心旺盛なアントレプレナーたちは、不確実な未来にいかようにも対応できるよう、徹底して「学び続ける意志」を持っているのです。
梅田望夫

⇒「学習する能力」は「学び続ける意志」に下支えされる。その意志は、知的好奇心と同体。知的好奇心をはぐくむためには?脳が面白る条件は?脳を興奮させる物質ドーパミンの放出条件は?

僕の成功の尺度は、「これは意味があることだなぁ」と感じられることをいつもやっていられること。
リーナス・トーバルズ

⇒成功とは一過性の「点」ではなく、継続的な「状態」である。

同じようにモチベーションを高く維持している人たちがチームの中にいて、目標を共有しながら、会社や作品の成長を目指す。自分の能力と仕事に自負を持ちながら、みんなが同じ目標に向かって走る一部になっている――仕事をする、働くということの本質的な意義は、その幸福感の中にこそあると思います。
梅田望夫

日本橋ヨヲコの言う、「溶け合って境界がなくなる」感覚か。フロー状態。

エリック(・シュミット)は新しいゲームをプレーするために、自分の振る舞いを完全に変えた。エリックほどの成功者であれば、自分は万事心得ていると考えても許されるだろう。グーグルにやって来て、おい青二才、俺がやり方を教えてやるよ、と彼が言ったって許されたはずだ。そうではなく、彼は話を聞いた。そして観察した。何が起きているのかを見極めた。自分がこれまでうまくやってきたことのうち、どの部分がグーグルをより良くするか、見極めたのだ。グーグルのオリジナルチームがやってきたどの部分が彼自身(エリック)をより良くするか、見極めたのだ。これがマネジメントの極意だ。
〜ロジャー・マクナミー

⇒これはコンサルタントの流儀でもある。特に成功者でもなく、万事心得てもいない僕は、謙虚さを忘れないように自戒の意味もこめて。「自分が驚くほど人間のことを何もわかっていないことはわかっている」。